「そろそろ外壁塗装の時期かな」と気になり始めたお客さま。ご自宅の築年数が10年を過ぎたあたりから、そんな不安がふと頭をよぎるのではないでしょうか。
結論から言うと、外壁塗装の時期は「築10年前後」という年数の目安と、「チョーキング・ひび割れ・コーキング切れ」という劣化サイン、この両方で判断するのが確実なんです。特につくば・土浦を含む茨城県南エリアは、筑波おろしと梅雨・台風の三重苦で外壁の傷みが早まりやすい地域です。
本記事では、リフォエムマガジン編集部が現場で日々確認している判断基準を、①築年数の目安、②7つの劣化サイン、③つくば・茨城で最適な季節、④費用相場と時期の関係、という4つの視点で整理します。「凡事徹底」で、お客さまの大切な住まいを未来へつなぐ判断材料としてお役に立てれば嬉しく思います。
外壁塗装の時期の目安は「築10年前後」が一つの基準です
外壁塗装の時期の一つの基準は、築10年前後です。理由は、住宅新築時に使われる標準的な塗料(アクリル系・ウレタン系)の耐用年数が10年前後で切れるためなんです。国土交通省が公開している『長期優良住宅の維持保全計画に関する認定基準』でも、外壁塗装は10〜15年に一度の周期で計画的にメンテナンスすることが推奨されています。
とはいえ「築10年ぴったりで塗り替えなければならない」という機械的な話ではありません。塗料の種類・立地・方位によって、寿命は前後します。まずは目安となる年数と、その根拠をひとつずつ整理していきましょう。
| 塗料グレード | 耐用年数 | 平米単価目安 | 特徴 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| アクリル系 | 5〜7年 | 1,400〜1,800円 | 安価だが耐候性は低い。現在は主流ではない | 塗料メーカー公表値 |
| ウレタン系 | 8〜10年 | 1,700〜2,200円 | 柔軟性あり付帯部にも使用される | 塗料メーカー公表値 |
| シリコン系 | 10〜15年 | 2,300〜3,000円 | コスパ良好。現在の主流グレード | 塗料メーカー公表値 |
| ラジカル制御型 | 12〜15年 | 2,500〜3,200円 | シリコンの改良型。チョーキング抑制 | 塗料メーカー公表値 |
| フッ素系 | 15〜20年 | 3,500〜4,800円 | 長寿命。高層ビルにも使用される高性能 | 塗料メーカー公表値 |
| 無機系 | 20〜25年 | 4,500〜5,500円 | 最長寿命。初期投資は高いが長期コスパ良 | 塗料メーカー公表値 |
築10年が目安とされる理由(塗料の耐用年数)
築10年が塗装の一つの区切りとなる理由は、新築時に多くのハウスメーカー・工務店が採用するアクリル系〜ウレタン系塗料の耐用年数が、おおむね8〜12年で切れるからです。塗膜が寿命を迎えると、防水機能が急激に低下し、外壁材の内部に雨水がしみこみやすくなります。
一級塗装技能士の視点で申し上げると、10年目というのは「塗膜が完全に死ぬ前の、最後の判断タイミング」に近いんです。ここを過ぎてから3〜5年放置すると、下地の張り替えまで必要になるケースが増えてしまいます。
アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素の耐用年数比較
現在の外壁塗装で選ばれる塗料は、大きく分けて6グレードあります。アクリル系(5〜7年)/ウレタン系(8〜10年)/シリコン系(10〜15年)/ラジカル制御型(12〜15年)/フッ素系(15〜20年)/無機系(20〜25年)、というのが日本塗料工業会加盟メーカー各社の公表値の中央値です。
シリコン系が主流になっている理由は、コストと耐久性のバランスが良いからです。ただし新築住宅の初期塗料はコストダウンでアクリル・ウレタン系が使われていることも多く、その場合は10年より早く塗り替えが必要になるケースもあるんです。
新築時と塗り替え後で寿命が違うって本当?
意外に知られていないのですが、新築時に塗られた外壁は、塗り替え後よりも寿命が短い傾向があります。工場で製造された外壁材(サイディング等)に薄い工場塗装が施されているだけなので、現場で厚みを確保して塗る「塗り替え」より膜厚が薄いからなんです。
そのため「新築時に築15年もつシリコンを使ったから、次の塗り替えも15年後で大丈夫」と考えるのは危険です。1回目の塗り替えは築10年前後で行い、以降は使用塗料の耐用年数に応じて計画するのが安全な考え方です。
外壁塗装が必要な劣化サインを7つのチェックリストで確認
築年数はあくまで参考で、実際の判断は外壁に出ている劣化サインで行うのが確実です。ご自身で確認できる7つのポイントを、優先度の高い順に整理しました。1つでも該当したら現地調査のご検討をおすすめします。
外壁の劣化サインは、南面・西面から先に出やすい性質があります。理由は、日射時間が長く紫外線ダメージが蓄積しやすいからなんです。まずは南面・西面を集中的にチェックしていきましょう。
チョーキング現象(手で触ると白い粉がつく)
チョーキング現象とは、外壁を手で触ると白い粉が指につく状態のことです。塗膜の樹脂が紫外線で分解され、顔料(色の粉)が表面に浮き出てきている状態で、塗膜の防水機能が寿命を迎えたサインなんです。
築8年を過ぎたお客さまは、晴れた日の日中に南面の外壁をそっと手のひらで触ってみてください。白い粉がついたら、次の1〜2年以内に塗装を検討する時期に入っています。
ヘアクラック・構造クラック(ひび割れの種類)
外壁のひび割れは、幅0.3mm未満の「ヘアクラック」と、幅0.3mm以上の「構造クラック」に分かれます。ヘアクラックは塗膜の収縮による表面的なもので、経過観察でも大きな問題にはなりにくいです。
一方、構造クラックは外壁材そのものに達しているひび割れで、雨水が構造材まで到達する危険があります。定規や名刺の厚み(約0.2mm)を目安に、はっきりと隙間が見えるひび割れがあれば要注意です。
塗膜の剥がれ・膨れ・色あせ
塗膜が「めくれている」「浮いて膨らんでいる」箇所を見つけたら、塗装の寿命は既に超えています。膨れの中に雨水が入り、下地が湿っている可能性が高いからなんです。この状態で放置すると、外壁材の腐食や内部結露の原因になります。
色あせも重要なサインです。新築時に鮮やかだった赤系・青系の色が、明らかに褪せて見える場合は、塗料の樹脂が劣化している証拠と言えます。
コーキング(シーリング)の切れ・肉やせ
サイディング外壁の場合、板と板の継ぎ目にゴム状の「コーキング(シーリング)」が打たれています。このコーキングの寿命は約10年、実は塗膜より先に切れることも多いんです。継ぎ目に触ってみて、指で押すと硬く弾力がない状態は、寿命を迎えているサインです。
コーキングが切れると、そこから雨水が壁の内部に浸入します。塗装より先にコーキングだけ打ち替えるという選択肢もありますが、足場を組む費用対効果を考えると、塗装と同時施工が一般的なんです。
カビ・藻・雨だれ汚れの発生
北面や日陰の壁面に緑色〜黒っぽいカビ・藻が発生している場合、塗膜の防水機能が低下しています。塗料の撥水性が失われ、水分が壁面に留まりやすくなっているためです。
雨だれの黒い筋汚れも同様に、塗膜表面が劣化して汚れが染み込みやすくなっているサインなんです。高圧洗浄で落ちない場合は、塗装のタイミングが来ていると判断できます。
サイディングの反り・浮き・釘の錆び
窯業系サイディングの場合、経年で板が反ったり浮いたりすることがあります。特に釘打ち周辺の錆びや浮きは、雨水が浸入して膨張と収縮を繰り返した結果なんです。
反り・浮きが見られる場合、塗装だけでは対応しきれず、部分的な張り替えや金具の補修が必要になることもあります。現地調査で必ず確認してもらうべきポイントです。
サッシまわりの雨染み
室内側でサッシ(窓枠)まわりに雨染みが出ている場合、外壁のどこかから雨水が浸入している可能性が高いです。この段階では塗装だけでなく、防水シート(透湿防水シート)まで届いている雨漏り工事が必要になるケースが多いんです。
「まだ大丈夫」と先送りしがちなサインですが、内装材にまで被害が及ぶ前に、必ず専門家へご相談ください。
外壁塗装に適した季節はいつ?春と秋がおすすめの理由
外壁塗装に適した季節は、気候が安定する春(4〜5月)と秋(10〜11月)です。理由は、塗料の乾燥に必要な「気温5℃以上・湿度85%未満」という条件が最も安定して満たされるからなんです。ただし、それ以外の季節でも工事ができないわけではありません。それぞれの季節にメリット・デメリットがあります。
| 季節 | 気候特性 | 工期安定性 | 費用交渉のしやすさ | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 気温・湿度ともに安定 | 高い(4〜5月は特に◎) | 難しい(繁忙期) | ★★★★ |
| 夏(6〜8月) | 日照長いが梅雨・台風 | 低い(6〜7月は要注意) | 普通 | ★★ |
| 秋(9〜11月) | 乾燥・気温安定(10〜11月◎) | とても高い | 普通〜やや高 | ★★★★★ |
| 冬(12〜2月) | 筑波おろしと低温で作業時間短 | 普通 | しやすい(閑散期) | ★★★ |
塗料が乾く条件(気温5℃以上・湿度85%未満)
日本塗料工業会加盟の主要メーカーは、塗料の乾燥に必要な気象条件として「気温5℃以上・湿度85%未満」を仕様書で規定しています。この条件を外れて塗ると、塗膜が正しく硬化せず、耐久性が保証されない不良塗装になってしまうんです。
つまり、冬の朝晩に気温が5℃を下回る日や、梅雨時期の湿度が高い日は、原則として塗装作業を止める必要があります。「季節を選ぶ」というのは、単なる好みの問題ではなく、塗膜の品質を左右する物理条件なんです。
春(3〜5月):気候が安定するが業者は繁忙期
春は気温・湿度ともに安定し、塗装に最適な季節と言えます。ただし多くの塗装会社にとって春は年間で最も忙しい時期で、希望日程で組めなかったり、見積り単価が高めに設定されがちだったりします。
3ヶ月前から相談を始めておくのが理想です。「4月に塗装したい」なら、1月には数社と接点を持ち、現地調査を受けておくと安心なんです。
夏(6〜8月):長時間作業できるが梅雨と台風に注意
夏は日照時間が長く、1日あたりの作業時間を確保しやすいメリットがあります。一方で、6〜7月の梅雨と、8月後半からの台風シーズンは、工期が延びやすいリスクがあるんです。
つくば地点の気象庁データでは、6月・7月の平均降水量がそれぞれ130mm・135mmと年間で最も多く、この時期は工程が組みにくい実情があります。
秋(9〜11月):日照が安定・空気が乾燥する好条件
秋は空気が乾燥し、塗料の乾燥に理想的な季節です。10〜11月は台風シーズンを過ぎ、日照も安定するため、実は春よりもおすすめしやすいタイミングなんです。
弊社リフォエムでも、10月〜11月にご依頼をいただくお客さまが多く、この時期は工程管理がしやすい季節と言えます。
冬(12〜2月):閑散期で費用交渉がしやすい
冬は塗装業界の閑散期で、費用交渉がしやすい時期です。ただし、つくば・土浦エリアは冬の朝晩に気温が5℃を下回る日が多く、日中の塗装可能時間が限られてしまう点は理解しておく必要があります。
短い日照時間の中で丁寧に工程を進める必要があるため、信頼できる職人を選ぶことが特に重要な季節でもあるんです。
【つくば・茨城で外壁塗装】ベストな時期と気候の注意点
つくば・土浦を含む茨城県南エリアの外壁塗装ベスト時期は、4〜5月と10〜11月です。この地域には、外壁塗装のタイミングを左右する独特の気候特性が3つあります。筑波おろし(冬の北西風)、関東平野内陸性の梅雨、そして9月の台風本土上陸ルート、というリスクなんです。
つくば市で日々施工している私たちリフォエムの現場感覚をお伝えします。地域密着で20年以上、この土地の家々を見てきた経験から、机上の一般論ではなく、リアルな判断基準としてお役立てください。
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1月△ 条件付き最も寒く筑波おろしが強い月。日中の塗装可能時間が限られる。
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2月△ 条件付き1月に次ぐ寒さ。閑散期で費用交渉しやすいメリットあり。
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3月○ 良好気温が上がり始める。春の繁忙期入口で予約埋まりやすい。
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4月◎ ベスト気候安定で塗装最適期。3〜6ヶ月前からの予約推奨。
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5月◎ ベスト湿度も気温も理想的。梅雨入り前に完工したい方に人気。
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6月× 梅雨平均降水量約130mm。工程が延びやすく原則見送り推奨。
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7月× 梅雨平均降水量約135mm(年間ピーク)。梅雨明けまで待機を。
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8月○ 良好日照長く作業効率高い。ただし猛暑日と午後の雷雨に注意。
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9月△ 台風期台風本土上陸ピーク。足場飛散リスクで慎重判断が必要。
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10月◎ ベスト乾燥・安定した気温で塗料に理想的。秋工事のピーク月。
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11月◎ ベスト紅葉の頃まで塗装最適。冬入り前に完工したい方に人気。
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12月○ 前半可前半は塗装可能。中旬以降は気温低下で作業時間縮小。
つくば・土浦の年間降水量と塗装可能な日数
気象庁の平年値(1991-2020)によると、つくば地点の年間降水量は約1,283mmで、全国平均(1,668mm)より少なめです。ただし降水は6-7月と9-10月に集中する傾向があり、この時期は工事日程が組みにくい実情があります。
弊社の年間工程を振り返ると、実質的に塗装作業ができる日数は年間200日前後です。3ヶ月工程で組む記事なら、雨天予備日を10〜15日確保しておくのが凡事徹底の姿勢と考えています。
筑波おろし(冬の北西風)と塗装現場への影響
冬季につくば・土浦エリアで吹く強い北西風は「筑波おろし」と呼ばれ、体感温度を大きく下げます。塗装現場では、この風によって足場のシート(メッシュシート)が煽られ、作業効率が落ちるだけでなく、塗料の飛散リスクも高まるんです。
12月〜2月の塗装をご検討のお客さまは、風速予報にも目を配る必要がある、と現場感覚でお伝えしたいのです。
梅雨の長雨と6〜7月工事の見送り判断
つくば地点の6月降水量は平年約130mm、7月は約135mmで、年間ピークとなります。この時期に無理して工事を進めると、乾燥不良で塗膜がふくれる・剥がれるといった不具合が発生しやすくなるんです。
「6月に着工したい」というご希望があっても、私たちリフォエムでは天候リスクをお伝えしたうえで、5月または9月への調整をご提案することが多いです。凡事徹底とは、こういう場面で誠実に「見送る勇気」を持つことでもあるんです。
台風シーズン(9月)に足場を組むリスク
9月は台風本土上陸のピーク月です。足場を組んだ状態で強風予報が出た場合、養生シートを畳んで飛散防止措置を取り、通行人・近隣への被害を防ぐ必要があります。
9月中旬〜10月上旬に着工を希望される場合は、業者との打ち合わせで台風予備日の考え方を必ず確認しておくべき、と現場から強く感じているところです。
外壁塗装の時期を先送りすると起きる3つのリスク
「まだ大丈夫」と塗装の時期を先送りすると、後で総額が数十万円単位で膨らむリスクがあります。実際の現場で見てきた、代表的な3つの後悔パターンをご紹介します。凡事徹底の姿勢で、お客さまの不安を打破するために、この現実を隠さずお伝えしたいのです。
雨水が構造材に浸入して内部腐食が始まる
塗装時期を先送りして塗膜の防水機能が完全に失われると、外壁材の裏側にある透湿防水シート・断熱材・柱まで雨水が到達します。木造住宅の場合、柱が湿ったまま乾かないと、シロアリ被害や木材腐朽菌の温床になってしまうんです。
内部腐食が進んでからでは、外壁を剥がしての構造補修工事が必要になり、費用は塗装のみの3〜5倍に跳ね上がるケースもあります。
下地補修が追加で必要になり総額が跳ね上がる
塗装だけなら30坪住宅で90〜130万円のところ、下地補修(サイディング張り替え・シーラー2度打ち・木部補修)が加わると、追加で50〜150万円かかることも珍しくないんです。
私たちリフォエムが現地調査で「あと1年早ければ、この費用はかからなかったのに」と感じるお客さまは、正直なところ毎月のように見かけます。時期の判断は、金額に直結する意思決定なんです。
住宅の資産価値・売却査定に影響が出る
将来的にご自宅を売却される可能性がある場合、外壁の劣化は査定額に直接影響します。不動産会社の査定基準では、外壁塗装の実施履歴(直近10年以内の塗装記録)が資産維持の評価項目になっているんです。
つくば市周辺は研究学園駅開業以降も住宅需要が続くエリアです。適切な時期の塗装は、単なるメンテナンスを超えて、住まいの資産価値を守る「みらいプランニング」でもあります。
外壁塗装の費用相場と、時期による価格差
外壁塗装の費用相場は、30坪住宅で90〜160万円程度が一般的な目安です。塗料グレード・下地の状態・付帯部(軒天・雨樋・破風など)の範囲によって幅がありますので、実際は現地調査でお見積もりが必要となります。
時期選びによっても価格は動きます。繁忙期(3-5月)と閑散期(12-2月)では、同じ工事内容でも10万円前後の差が出ることもあるんです。塗料ごとの相場と、時期別の価格傾向を整理していきます。
| 塗料グレード | 30坪総額目安 | 耐用年数 | 1年あたりコスト | コスパ評価 |
|---|---|---|---|---|
| ウレタン系 | 80〜100万円 | 8〜10年 | 約10万円/年 | ○ 標準 |
| シリコン系 | 90〜130万円 | 10〜15年 | 約8〜9万円/年 | ◎ 主流 |
| ラジカル制御型 | 100〜140万円 | 12〜15年 | 約8〜9万円/年 | ◎ 高評価 |
| フッ素系 | 130〜170万円 | 15〜20年 | 約8〜9万円/年 | ◎ 長期 |
| 無機系 | 160〜220万円 | 20〜25年 | 約8〜10万円/年 | ○ 最長寿命 |
30坪住宅の外壁塗装費用相場(塗料別)
一般的な30坪住宅(外壁面積約120平米)を基準に、塗料グレード別の総額目安をご紹介します。ウレタン系80〜100万円/シリコン系90〜130万円/ラジカル制御型100〜140万円/フッ素系130〜170万円/無機系160〜220万円、というのがつくば・土浦エリアでの相場感です。
「安ければいい」というわけでもなく、「高ければ長持ちする」とも限りません。今後お住まいになる年数と、次の塗り替え時期のご予定を踏まえてグレードをお選びいただくのが良い判断です。
繁忙期と閑散期の見積り差(一般的な傾向)
繁忙期(3〜5月)は、業者の稼働が埋まっているため値引き交渉が難しく、閑散期(12〜2月)は工事枠を埋めたい心理が働くため交渉余地が生まれやすい、というのが業界の一般的な傾向です。
ただし、閑散期は塗装可能な日照時間が短いため、工期が長引くリスクもあります。金額だけで判断せず、天候リスクと工程を含めて総合的にご検討ください。
足場代・下地補修・付帯部塗装の内訳
外壁塗装工事の総額は「塗料代」だけではありません。足場代15〜25万円/高圧洗浄3〜5万円/下地補修5〜30万円/養生3〜8万円/付帯部塗装10〜30万円、これらが積み上がった総額になります。
「本体価格70万円」といった一部分だけの安値見積りには要注意です。凡事徹底で全項目を明示している見積書を、複数社で比較していただくのが安心と考えています。
つくば市の外壁塗装補助金・助成金の最新情報
つくば市では過去に『住宅リフォーム助成事業』として、市内在住者が市内業者に依頼するリフォーム工事に対し、工事費の一部(上限10万円程度)を助成する制度が実施されていました。外壁塗装も対象工事に含まれる年度があり、活用できれば実質負担を軽減できます。
ただし補助金は年度ごとに募集要項・予算枠・申請時期が変わります。最新情報は必ずつくば市公式サイトで確認するか、地元業者に相談する形が確実です。
外壁塗装の時期を逃さない、業者選びと相談のタイミング
外壁塗装は「時期が来てから業者を探し始める」と、希望日程で組めないことが多いんです。理想は、劣化サインが軽いうちに1〜2社と接点を持ち、いざ塗装したいときにすぐ動ける体制を整えておくこと。悪徳業者を避けるための現地調査チェックポイントも合わせてお伝えします。
初回相談は施工希望の3〜6ヶ月前が理想
外壁塗装は、繁忙期(春・秋)に希望日程を確保するために、施工希望の3〜6ヶ月前から情報収集を始めるのが理想です。「4月に着工したい」なら10月から動き始める、というのが余裕のあるスケジュール感なんです。
早めに動くメリットは、複数社をじっくり比較できるだけでなく、下地補修が必要と分かった場合の追加工程も余裕を持って組み込めることです。
訪問販売型「今なら足場代無料」に注意すべき理由
飛び込み訪問で「今なら足場代無料」「近くで工事しているのでモニター価格で」と持ちかける営業スタイルは、業界内で警戒すべきパターンとして知られています。足場代15〜25万円が本当に無料になるのではなく、本体価格に上乗せされているケースが大半なんです。
契約を急かされたら、その場でサインせず必ず持ち帰る。この基本を守るだけで、多くのトラブルは防げます。国民生活センターへの相談件数も、訪問販売型リフォームが上位に入り続けています。
地元業者・全国チェーン・ハウスメーカーの違い
外壁塗装は大きく分けて、地元業者・全国チェーン・ハウスメーカーの3ルートで依頼できます。地元業者は費用が抑えやすく地域密着の対応力が強み、全国チェーンは保証制度が整備されている、ハウスメーカーは建物特性に精通しているが費用は高め、というのが一般的な棲み分けです。
つくば・土浦エリアであれば、地元密着で職人を自社雇用している業者を選ぶと、中間マージンを抑えつつ長期的な付き合いが期待できます。
現地調査で必ず確認してもらうべき5項目
現地調査では、以下5項目を必ず診断してもらってください。①コーキング(シーリング)の劣化状況/②サイディング目地の割れ・浮き/③軒天・破風・雨樋の状態/④屋根の劣化状況/⑤外壁の含水率、この5点です。
弊社リフォエムでは、これら5項目を写真付きで報告書化してお渡ししています。凡事徹底の姿勢で、お客さまが判断できる材料をすべてお見せするのが誠実さと考えているんです。
よくある質問(FAQ)
外壁塗装の時期について、お客さまからよくいただくご質問をまとめました。
Q1. 外壁塗装は何年ごとに行うのが正解ですか?
使用している塗料により異なりますが、シリコン塗料で10〜15年、フッ素塗料で15〜20年が一つの目安です。ただし築年数だけでなく、チョーキングやひび割れなどの劣化サインで判断するのが確実です。国土交通省の『長期優良住宅の維持保全計画』でも、10〜15年に一度の周期が推奨されています。
Q2. 外壁塗装は雨の日でも工事できますか?
基本的に降雨中は塗装作業を中止します。塗料の密着不良や乾燥不良の原因になるためです。ただし高圧洗浄や足場組立など、雨天でも進められる工程はあります。工程管理がしっかりしている業者は、雨天予備日を含めた余裕のあるスケジュールを組んでいます。
Q3. つくば市で外壁塗装をするなら何月がおすすめですか?
気温と湿度が安定する4〜5月、10〜11月が特に好条件です。梅雨(6〜7月)と台風シーズン(9月)は工期が延びやすいので、余裕を持った計画をおすすめします。冬季(12〜2月)は筑波おろしの影響で作業時間が短くなる点も、あらかじめご理解ください。
Q4. 築15年ですが、まだ塗装しなくても大丈夫でしょうか?
築15年で外壁に明確な劣化サインが出ていない場合でも、コーキングの寿命は超えている可能性が高いです。目視点検か無料の現地調査で状態を確認することをおすすめいたします。放置期間が長いほど、下地補修の追加費用が発生するリスクが上がりますので、早めのチェックが安全なんです。
Q5. 外壁塗装と屋根塗装は同時にやったほうが得ですか?
はい、足場代(約15〜25万円)を1回にまとめられるため、同時施工のほうがトータルで割安になるケースが多いです。屋根の劣化状況次第で判断が変わりますので、現地調査時に併せて診断してもらいましょう。屋根は普段見えないぶん劣化が進んでいることも多く、同時点検の価値が高い部分です。
Q6. 外壁塗装で使う塗料は自分で選べますか?
はい、塗料グレードはお客さまの意向で選択できます。今後お住まいになる予定年数と、次回塗り替え時期のご希望をお伝えいただければ、最適なグレードをご提案いたします。ウレタン・シリコン・ラジカル制御型・フッ素・無機の中から、費用対効果を踏まえて選ぶ形が一般的です。
まとめ:外壁塗装の時期は「築10年前後」+「劣化サイン」の両方で判断
外壁塗装の時期は、築10年前後という年数の目安と、チョーキング・ひび割れ・コーキング切れといった劣化サイン、この両方で判断するのが確実です。つくば・土浦を含む茨城県南エリアでは、筑波おろし・梅雨・台風という気候リスクを踏まえて、4〜5月と10〜11月を軸にスケジュールを組むのがおすすめなんです。
「まだ大丈夫」と時期を先送りすると、下地補修や雨漏り工事で総額が跳ね上がるリスクがあります。凡事徹底で早めに情報収集を始め、信頼できる地元業者と接点を持っておくことが、お客さまの住まいを未来へつなぐ第一歩と考えているんです。
私たちリフォエムは、「安全安心であなたの未来を守ります」という経営理念のもと、つくば・土浦エリアで日々施工しています。外壁の状態にご不安がある方は、まずは現地調査でご自宅の状態を把握することから始めてみてください。お客さまの不安を打破し、安心して長く暮らせる住まいづくりを、心を込めてお手伝いいたします。

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この記事の監修者
浜路 洋一郎 (はまじ よういちろう)
株式会社リステップ 代表取締役
茨城県つくば市を拠点に、足場工事・外壁塗装・抗菌施工を手がける株式会社リステップ代表。 リフォーム部門「リフォエム」を運営し、「安全安心であなたの未来を守ります」を理念に掲げる。 つくば市・土浦市の現場で実際に施工する立場から、本記事の費用相場・工法・安全に関する内容を確認・監修しています。