アパートの外壁塗装、そろそろかなと思いながらも、総額の見当がつかず一歩が踏み出せないオーナーさまは多くいらっしゃいます。管理会社から相見積りが届いたものの、200万円と400万円の差が何から来るのかわからない、というご相談もよくいただきます。
結論からお伝えすると、アパート外壁塗装の費用相場は、2階建て4〜6戸タイプで200〜300万円、3階建て8〜12戸タイプで300〜500万円です。この金額差は、戸数と階高に加え、使用塗料のグレード、下地補修の範囲、足場の立て方で決まってきます。坪単価だけを見ると判断を誤りがちなんです。
本記事では、相場の規模別目安・費用の内訳・塗料グレード別のライフサイクルコスト・つくば市周辺の地域事情・見積り比較のコツ・入居者対応の実務まで、現場からの視点で整理いたします。株式会社リステップ(屋号: リフォエム)がつくば市・土浦市でアパート塗装を手がける中で蓄積した判断軸を、お客さまのご検討の一助としていただけたらと思います。
アパート外壁塗装の費用相場は200〜400万円|規模別の目安
アパートの外壁塗装費用は、規模別の実勢価格で200〜400万円が中心帯です。4戸タイプなら200万円前後、12戸タイプになると400〜500万円に届くこともあります。目安を把握してから見積書を読むと、金額の妥当性を判断しやすくなるんです。
アパート規模別の外壁塗装費用相場(目安)
塗装面積はシリコン塗料・下塗り〜上塗り3工程・標準的な下地補修を想定した場合の目安
| 構造・階数 | 戸数 | 延床面積 | 塗装面積 | 費用レンジ | 1戸あたり |
|---|---|---|---|---|---|
| 木造 2階建て | 4戸 | 約120〜160㎡ | 約200〜260㎡ | 200〜260万円 | 約50〜65万円 |
| 木造 2階建て | 6戸 | 約180〜240㎡ | 約260〜340㎡ | 250〜320万円 | 約42〜53万円 |
| 鉄骨造 2階建て | 8戸 | 約220〜280㎡ | 約320〜410㎡ | 290〜380万円 | 約36〜48万円 |
| 鉄骨造 3階建て | 12戸 | 約330〜430㎡ | 約470〜590㎡ | 420〜540万円 | 約35〜45万円 |
※ 開口部割合・バルコニー形状・塗料グレードで±10〜15%の変動あり。塗料をフッ素以上に上げると総額は20〜30%上振れします。
2階建て4〜6戸タイプ|200〜300万円が目安
木造2階建て4戸タイプの一般的なアパートは、延床面積にして約120〜160㎡、外壁塗装面積はおおよそ200〜260㎡です。シリコン塗料を使用した場合、総額で200〜260万円前後が実務的な中心帯といえます。6戸タイプになると延床面積が180〜240㎡に拡大し、総額は250〜320万円が目安です。
ここで注意したいのは、延床面積から機械的に塗装面積を算出するやり方だけでは不十分だということ。開口部(窓・ドア)の割合、バルコニー形状、外壁の凹凸具合で、実際の塗装面積は10〜15%変動いたします。
3階建て8〜12戸タイプ|300〜500万円が目安
鉄骨造3階建て8戸タイプになると、延床面積は240〜320㎡、塗装面積は400〜500㎡規模です。シリコン塗料で340〜420万円前後、フッ素系に上げると450〜550万円に届きます。12戸タイプではさらに規模が広がり、総額500〜600万円のケースも珍しくありません。
階数が増えると足場代が階高に比例して伸び、総額に占める足場比率が20%から25%へ上がる傾向にあるんです。アパートの規模ごとに、足場・塗装・諸経費の比率が変わっていく点を意識しておくと、見積書の内訳を読み解きやすくなります。
坪単価より「延床面積×塗装面積係数」で見るのが実務的
アパート塗装の費用判断で、坪単価だけに頼るのは危険なんです。坪単価は戸建て塗装で便利な指標ですが、アパートは形状・開口部比率が物件ごとに差が大きく、同じ坪単価でも総額が大きくブレるのが実態といえます。
私たちリフォエムが実際にお見積りを作る際には、延床面積×1.2〜1.4(塗装面積係数)で塗装㎡を算出し、㎡単価×工程・諸経費を積み上げる方法を採っています。この方法だと、物件ごとの形状差を吸収しやすく、根拠のある金額提示が可能になるんです。
費用の内訳|足場・塗料・養生・諸経費の構造を分解する
アパート外壁塗装の総額の内訳は、足場が約20%、塗料・塗装工事が40〜50%、下地補修・養生・諸経費で30〜40%という構造です。この比率を知っていると、見積書の各項目を見比べたときに「どこで差がついているか」を把握しやすくなります。
アパート外壁塗装300万円の内訳構造
塗装工事が約45%・足場20%・下地補修15%・養生/付帯部15%・諸経費5%が標準的な比率
足場代は約700〜1,100円/㎡|アパートは階高の影響大
足場代の相場は、㎡あたり700〜1,100円が標準的な価格帯です。アパートの場合、塗装面積に加えて飛散防止ネット・養生シートも必要になるため、戸建てより足場比率が高くなる傾向にあるんです。
3階建て以上では、くさび式足場の階段部材や中さん補強が追加され、2階建ての1.3〜1.5倍のコストが乗ってくる場合があります。筑波おろしの強風エリアでは、控え方向の補強を追加するのが安全基準で、ここで数万円の差が出ることもあるでしょう。
塗料・塗装工事は使用塗料のグレードで倍以上変動
塗装工事そのものは、下塗り・中塗り・上塗りの3工程が基本で、㎡単価は2,300〜5,500円の範囲で動きます。シリコン塗料とフッ素塗料では㎡単価が倍近く違い、300㎡のアパートなら総額で40〜90万円の差につながるんです。
ただし、安い塗料を選べば必ずトクかというと、そうではありません。耐用年数で割り戻した「年あたり維持コスト」で見ると、フッ素のほうが長期的に有利になるケースも出てきます。この点は次章で詳しくご説明します。
下地補修・養生・諸経費|見積り比較で差が出やすい
下地補修の範囲は、物件の劣化状況によって大きく変わります。クラック(ひび割れ)補修が5箇所なのか30箇所なのか、シーリング(目地のゴム状充填材)打ち替えが全長か部分なのかで、10〜40万円の幅が生まれるんです。
養生・諸経費には、ブルーシート・マスキング・清掃費・現場管理費・保険料が含まれます。この項目を「一式」でまとめている見積書は、金額の根拠が不透明になりがちです。項目ごとに単価と数量が明記されているかどうかが、業者の誠実さを測る1つの指標といえるのではないでしょうか。
塗料グレード別の費用と耐用年数|ライフサイクルで考える
アパート塗装の塗料選びは、初期費用ではなく「年あたりの維持コスト」で考えるのが基本です。シリコン・ラジカル制御型・フッ素・無機という4つのグレードで、㎡単価と耐用年数が大きく違うんです。長期保有を前提にすれば、グレードアップが総額を抑える選択になることもあります。
| 塗料グレード | ㎡単価 | 耐用年数 | 年あたり㎡単価 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| シリコン | 2,300〜3,000円 | 10〜13年 | 約230円 | 日本ペイント/関西ペイント 技術資料 |
| ラジカル制御型 | 2,500〜3,500円 | 12〜15年 | 約215円 | 日本ペイント技術資料 |
| フッ素 | 4,000〜5,000円 | 15〜20年 | 約260円 | AGC/関西ペイント 技術資料 |
| 無機 | 4,500〜5,500円 | 15〜20年 | 約290円 | 各メーカー公称値 |
シリコン塗料|2,300〜3,000円/㎡・10〜13年
シリコン塗料は、現在のアパート塗装で最も採用率の高いグレードです。価格と耐久性のバランスがよく、物件の残存運用年数が10〜15年のケースではムリのない選択になることが多いでしょう。筑波おろしの強風や夏の紫外線にも、十分に対応できる性能を備えています。
ただし、全てのシリコンが同等の性能ではありません。㎡単価が1,500円を切るような廉価品シリコンは、顔料濃度や樹脂含有率で差があり、公称耐用年数まで持たないケースもあるんです。
ラジカル制御型|2,500〜3,500円/㎡・12〜15年
ラジカル制御型は、紫外線で発生する劣化因子(ラジカル)を抑制する機能を持つ塗料のことです。シリコンより少し高い価格帯で、耐用年数は2〜3年ほど伸びる傾向にあります。茨城県南のように日射量が多い地域で、特に相性がよい塗料と捉えています。
フッ素・無機|4,000〜5,500円/㎡・15〜20年
フッ素塗料・無機塗料は、長期保有を前提とした物件で選ばれる高グレード帯です。初期費用は高いものの、耐用年数が長いため、1戸あたりの年間維持コストで見るとシリコンと近い水準に落ち着くんです。
残存運用年数が15年以上あり、次回の塗替えまでなるべく手を入れたくないという大家さまには、フッ素以上をおすすめする場面があります。ただし、物件売却を5〜7年以内に予定されている場合は、オーバースペックになる可能性もあり、慎重に選ばれるのがよいでしょう。
つくば市・土浦市周辺のアパート外壁塗装|地域ならではの事情
茨城県南エリアのアパート塗装では、筑波おろしの強風・夏の強い紫外線・冬の凍害リスクという3つの気候要因を押さえておく必要があります。全国一般論の塗料選定では、地域特性で持ちが変わってしまうことがあるんです。

筑波おろしと塩害的な飛砂|外壁ダメージの出方
筑波山から吹き下ろす冬の季節風は、乾燥した砂塵を外壁に打ちつけます。表面の塗膜に微細な傷が入り、ここから紫外線劣化が加速するケースを多く見かけるんです。特に北西面は劣化の進みが早く、同じアパートでも南東面と比べて塗装の持ちに2〜3年の差が出ることもあります。
塩害地域ほどではないにせよ、飛砂に対するコーティング性能を意識した塗料選定が長持ちのコツなんです。弊社では、北西面と南東面で下塗りの膜厚を変える施工をとることもあります。
夏の紫外線と冬の低温|塗膜劣化の進み方
茨城県南の年間日射量は、全国平均を上回る水準です。シリコンでも対応できますが、南面に限ってはラジカル制御型かフッ素への仕様アップが長持ちにつながる選択になるケースも見かけます。
冬の最低気温が氷点下に下がる日が年に20〜30日ほどあり、水分が凍結膨張して塗膜を押し上げる「凍害」のリスクも視野に入れておきたいところです。シーリングの早期劣化を招くため、冬本番前の11〜12月の工事では、養生温度管理に神経を使っています。
地元業者・遠方業者|アフター対応で差が出る理由
アパート塗装は、工事が終わってからの付き合いが長いんです。保証期間中にクラックが再発した、入居者から足場撤去後の汚れを指摘された、といった事後対応で、業者の本当の姿勢が見えてきます。
地元のつくば市・土浦市に拠点を持つ業者であれば、現地対応までのスピードが段違いです。遠方業者の相見積りが安く見えても、アフター対応の実質コストを織り込むと、地元業者のほうが結果的に有利になることもあるのではないでしょうか。
費用を抑える実務ポイント|大家さんが押さえる4つの視点
アパート塗装の費用を抑えるコツは、値引き交渉よりも「ムダをどこで削るか」を知ることなんです。塗料・足場・工期・修繕積立の4つを押さえると、品質を落とさずに総額を抑えられる可能性が高まります。
費用を抑える4つの視点|大家さんのチェックリスト
値引き交渉ではなく、仕様選定と工程設計で総額を抑える発想が実務的です
塗料を物件残存年数から逆算
保有10年ならシリコン、20年以上ならフッ素以上。売却予定の有無も加味して選定。
年あたりコスト屋根・付帯部と同時施工
足場は塗装ごとに毎回発生。屋根塗装・雨樋も近い時期なら同時発注で足場代重複を回避。
足場コスト天候が安定する時期を選ぶ
4〜5月中旬、9〜11月の工程が有利。梅雨・真冬は延期や養生温度管理で諸経費が膨らみがち。
工期管理相見積りは同条件で比較
塗装面積の算出根拠・塗料銘柄・下地補修範囲を事前に揃えて3社比較するのが公平。
見積り比較塗料は「物件の残存年数」から逆算して選ぶ
アパートをあと何年保有するかで、適正な塗料グレードが決まります。10年以内に売却予定であれば、シリコンで十分に投資回収が成立するんです。逆に20年以上保有を見込むなら、フッ素以上で年あたりコストを下げるほうが結果的におトクといえます。
残存運用年数と塗料グレードの対応を事前に整理しておくと、業者からの提案に対してブレない判断ができるようになるでしょう。
足場は屋根・付帯部と同時施工でコスト圧縮
足場代は塗装工事ごとに毎回発生する固定費です。もし屋根塗装・雨樋交換・ベランダ防水も近い時期に必要なのであれば、同じ足場で一緒に施工するのが合理的なんです。別々に発注すると、足場代だけで50〜80万円の重複出費になることもあります。
弊社の現場でも、「外壁塗装の見積り依頼が来たので、ついでに屋根を見てみたら交換時期だった」というケースは少なくありません。足場を組む前に、建物全体の診断を受けておくのが凡事徹底の第一歩と考えています。
工期は入居者告知のしやすい時期を選ぶ
アパート塗装は、工期中の入居者トラブルがつきものです。春休み・ゴールデンウィーク・お盆・年末年始は、入居者の在宅時間が長く、騒音クレームが出やすい時期といえます。
一方、梅雨時期の工事は雨天延期で工程が延び、諸経費が膨らみがちなんです。4〜5月中旬、9〜11月の天候が安定した時期に工事を組めると、工程・入居者対応・費用の全てで有利になります。
複数の相見積りは「同条件」で揃えて比較
相見積りを3社から取る際、各社がバラバラの塗料・工法・下地補修範囲で見積もると、金額だけ比較しても意味がないんです。塗装面積の算出根拠・塗料銘柄・下地補修の範囲を事前に揃えておくことが、公平な比較の前提条件になります。
弊社がお見積りを作る際も、他社との比較しやすさを意識して、仕様書を書面でお渡しするようにしています。相見積りの土台を揃えるこの作業こそ、お客さまに時間を無駄にさせない誠実さだと考えているんです。
見積書で要確認の5項目|現場で見てきたトラブル予防
アパート塗装の見積りトラブルは、金額そのものではなく「書き方」から始まることが多いんです。弊社が現地調査で実際に確認しているポイントを5つに絞ってお伝えします。相見積りを取るときの判断材料にしていただけたらと思います。
見積書で必ず確認したい5項目
金額の差ではなく「書き方」から見積りトラブルは始まります
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No.01
塗装面積の算出根拠
「外壁300㎡」とだけ書かれていないか。延床面積からの係数か実測か、計算式ごと明記されているかを確認。
面積の過小/過大計上を防止 -
No.02
塗料のメーカー・商品名・塗布量
「シリコン塗料」だけでは判断不可。日本ペイント/関西ペイントなど商品名まで、㎡あたり塗布量kgも必須。
希釈率超過・公称耐用年数未達の予防 -
No.03
下地補修の範囲と単価
クラック補修はm単価×延長、シーリング打ち替えもm単価×延長で明示されているか。「補修一式」は追加請求リスク。
追加請求の抑制 -
No.04
付帯部の仕様(軒天・雨樋・鉄部)
外壁と付帯部を「一式」にまとめた見積書は、工事後に「含まれていない」とのトラブルの元。部位別の単価と数量を確認。
仕様漏れの防止 -
No.05
保証内容・アフター点検の期間と範囲
「塗膜はく離 5年保証」と「全症状 10年保証」では意味が別。1年・3年・5年の無償点検の有無も書面確認を。
書面で残すのが凡事徹底
塗装面積の算出根拠が記載されているか
塗装面積が「外壁300㎡」と書かれているだけでは、根拠が確認できません。延床面積から係数で算出したのか、実測なのか、計算式ごと記載されている見積書が信頼できるんです。
弊社では、CADで物件図面を起こし、開口部を差し引いた正味塗装面積を算出しています。この手間を省くと、面積の過大計上や過小計上につながることもあるでしょう。
塗料のメーカー・商品名・塗布量が明記されているか
「シリコン塗料」とだけ書かれた見積書は、グレード判断ができないんです。日本ペイントのパーフェクトトップなのか、関西ペイントのアレスダイナミックTOPなのか、商品名まで明記されていることが最低条件といえます。
さらに、㎡あたりの塗布量(kg/㎡)も確認したい項目です。公称値より少なく塗ると、耐用年数が公称どおりに持たないんです。
下地補修の範囲と単価が別立てか
下地補修を「一式」でまとめている見積書は、現場で追加請求が発生しやすい構造です。クラック補修は「m単価×延長」、シーリング打ち替えは「m単価×延長」で明示されているかを見ます。
もし「補修一式 20万円」と書かれているだけなら、どこまで含まれているのか必ずご質問ください。
付帯部(軒天・雨樋・鉄部)の仕様が分けて書かれているか
アパート塗装では、外壁本体だけでなく、軒天・雨樋・鉄部・破風板など付帯部の塗装が必要になります。付帯部を外壁と一緒に「一式」でまとめた見積書は、後から「付帯部は含まれていない」と言われるリスクがあるんです。
部位ごとに単価と数量が記載されているかどうかで、業者の見積り精度がわかります。
保証内容・アフター点検の期間と範囲が明記されているか
保証書を発行する業者は増えてきましたが、内容を精読している大家さまは多くないかもしれません。「塗膜はく離 5年保証」なのか、「全症状 10年保証」なのかで、意味がまったく違うんです。
アフター点検の時期(1年・3年・5年)が明記され、無償か有償かも書面でご確認いただくのがよいでしょう。
空室リスクを避ける工事スケジュール|入居者対応の実務
アパート塗装は、工事そのものと同じくらい、入居者対応の設計が重要なんです。告知のタイミング・騒音対応・洗濯物の扱いを事前に組んでおくことで、クレーム・退去リスクを下げられます。
入居者対応タイムライン|着工3週前から完工まで
告知・工程共有・挨拶の3段構えで、クレーム件数は目に見えて減ります
文書告知の配布 必須
工期・騒音の時間帯・洗濯物の扱い・足場の防犯対策の4項目を記載。オーナー名義での文書が心証がよい傾向。
工程表の共有
A4縮小サイズで玄関先に掲示。洗濯物不可日は赤、換気不可時間は黄色でマーキング。
挨拶回り(任意)
粗品配布で顔を合わせておくと、工事中の問い合わせ対応がスムーズになることが多いです。
着工・足場組立
1〜2日で足場組立。騒音は限定的ですが、翌日以降の洗濯物干しの可否をこの日に再度掲示。
塗装工事
高圧洗浄→下地補修→下塗り→中塗り→上塗り。雨天時は養生で延期日が追加されることも。
足場解体・完工挨拶
完工後の清掃を徹底し、入居者へ完工のご挨拶。保証書と工事写真はオーナーさまへ書面でお渡し。
着工2〜3週間前の文書告知|記載すべき4項目
入居者への告知文書には、工期・騒音の時間帯・洗濯物干しの扱い・足場の防犯対策という4項目を必ず記載いたします。「工事をします」だけの一行告知では、入居者の不安は収まらないんです。
弊社では、告知文書の雛形をお客さま(オーナーさま)に事前にお渡しし、必要があればご一緒に文面を調整しています。管理会社経由で配布するより、オーナーさまからの直接文書のほうが心証がよいケースも多く見られます。
工程表の共有と当日の掲示物|入居者の不安を減らす
工程表は、入居者がいつ・どこで作業が行われるかを把握できる資料です。各戸の玄関先に掲示できるA4サイズに縮小したものを用意しておくと、問い合わせ件数が目に見えて減るんです。
洗濯物を干せない日は赤マークで表示する、換気ができない時間帯は黄色でマークする、といった工夫で、入居者の生活リズムとのすり合わせがしやすくなります。
退去直後の空室期間を活用する選択肢
退去が重なる3〜4月、9〜10月は、入居者がいない期間に工事を済ませる絶好のタイミングです。1戸でも空室がある時期を狙うと、ベランダ側の工事がスムーズに進むんです。
もし長期入居者が多く、空室タイミングが読めない場合は、賃貸管理会社とご相談の上、更新時期の2ヶ月前を目安に工事を組むのも1つの手でしょう。
よくあるご質問|アパート外壁塗装の費用
アパート外壁塗装のご相談でよくいただくご質問をまとめました。ご判断に迷われたときの参考にしていただけたらと思います。
Q1. アパート外壁塗装の費用はいつが安くなりますか?
特定の時期が安くなるという法則はありません。ただし、梅雨や真冬は雨天延期や養生温度の管理が難しく、工期が延びて諸経費が膨らみがちです。春(4〜5月中旬)や秋(9〜11月)は天候が安定しやすく、総額も読みやすい時期と言えます。
Q2. アパートの外壁塗装は経費にできますか?
原則として、修繕費または資本的支出として計上できる可能性があります。工事内容が原状回復であれば修繕費、機能・価値を高めるものであれば資本的支出として減価償却の対象となる場合が多いです。区分の判断は税理士へのご相談をおすすめいたします。
Q3. 入居者には家賃減額が必要ですか?
法律上、一律の減額義務はありません。しかし、長期にわたる足場設置や騒音で生活に支障が出る場合、トラブル予防として一部減額や粗品配布を行うオーナーさまもいらっしゃいます。契約内容と現場状況のバランスで判断されるとよいでしょう。
Q4. シリコンとフッ素はどちらを選べばいいですか?
物件の残存運用年数で判断するのが実務的です。残存15年以上あればフッ素・無機のライフサイクルコストが有利になる場面が多く、残存10年前後ならシリコン・ラジカルで十分に足ります。売却予定の有無も含めてご検討されるのがよいかと思います。
Q5. 見積りが相場より極端に安いのは何が原因ですか?
塗装面積の過小計上、塗料の希釈率超過(薄め過ぎ)、下地補修の省略などが考えられます。見積書の数量根拠・塗料銘柄・塗布量が明記されていない場合は、特にご注意ください。「安い」の裏側にある工事内容を書面で確認することが、後々のトラブルを防ぐ第一歩になります。
Q6. つくば市周辺でおすすめの塗料は?
南面の日射量と冬の凍害リスクを考えると、ラジカル制御型以上のグレードが相性のよい選択です。北西面は筑波おろしによる飛砂で表面劣化が早いため、下塗り膜厚を増やす施工を併せると長持ちしやすいんです。弊社では、面ごとに仕様を変えるご提案もさせていただいております。
アパートの外壁塗装は、金額だけを見て判断するものではなく、物件の残存年数・地域気候・入居者対応までを含めた総合判断が求められる工事なんです。凡事徹底の姿勢で、お客さまの大切な資産を守るお手伝いができればと思っております。見積り内容や工事の進め方でご不安な点があれば、現地調査でじっくりお話をお伺いさせていただきます。
この記事の監修者
浜路 洋一郎 (はまじ よういちろう)
株式会社リステップ 代表取締役
茨城県つくば市を拠点に、足場工事・外壁塗装・抗菌施工を手がける株式会社リステップ代表。 リフォーム部門「リフォエム」を運営し、「安全安心であなたの未来を守ります」を理念に掲げる。 つくば市・土浦市の現場で実際に施工する立場から、本記事の費用相場・工法・安全に関する内容を確認・監修しています。